固体の鉛は毒物ではありません

たとえば、ステンレスの成分であるクロムやニッケルには有害性がありますが、ステンレスを毒物だという人はいません。

ところが、鉛については固体の状態のものまで毒物であるかのような、偏見にみちた情報により誤解されています。

 

鉛は人体や自然界に必要な金属です

微量の鉛は自然界に存在するため、喫煙や食物を通じて体内に入り、そのほとんどが吸収されずにそのまま排泄されます。

動物実験では鉛が欠乏すると体重低下、繁殖力低下、貧血が発生するため、鉛が必須元素である可能性があります。

必須元素には生命維持に好ましい機能を発揮する適量があり、欠乏しても機能障害を起こす恐れがあります。

鉛は地殻を構成する成分で広く分布しており、鉛のない環境を作り出そうとすることは意味のないことです。

 

鉛は安定した金属

固体の鉛は水に対して優れた耐食性を示します。

空気中で酸素・炭酸ガスと反応し、表面に炭酸鉛の保護膜が形成され、水に対する溶解度はほぼゼロとなります。

ガソリン添加用有機鉛など、化学反応によって人体に摂取されやすい状態になった鉛化合物には注意が必要ですが、

固体の金属鉛ならばオモリとして使用しても化学的・生理的な害毒はありません。

 

鉛はリサイクルの優等生

ライフサイクルアセスメント(LCA)評価上で、ステンレスやタングステンなど、その他の高比重材料と比較しても、

鉛以上に環境負荷が少ない代替材料は存在しません。

鉛は代替材料の使用に比べ、異常気象や越前クラゲの異常発生の原因である地球温暖化の防止にも貢献します。

中村船具工業のナスコオイルフェンスに使用している鉛合金は100%リサイクル材料です。

二次精錬メーカーにより再リサイクルが可能で、なおかつクロムフリー・タングステンフリーでバリウムを含みません。

 

参考資料:鉛ハンドブック(鉛需要研究会)

 

 
     
 

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